ティーガイアの100%子会社でオンサイト型コーポレートPPA(電力購入契約)サービスを提供するTGパワー(東京都渋谷区)は5月10日、ティーガイアが運営するドコモショップ4店舗に蓄電池を導入し、CO2排出量削減の実証実験を開始したと発表した。
(出所:TGパワー)
各店舗には、すでにTGパワーのオンサイト型PPAサービスで太陽光発電を導入済み。今回、米テスラ(Tesla)製の家庭用蓄電池「Powerwall」を設置することで、太陽光発電の自家消費率が10%向上する。店舗全体でCO2排出量が50%削減される見込みで、太陽光パネルのみと比較して約10%、CO2削減量が増えるという。
蓄電池の容量は13.5kWh、出力は5kWで、4人世帯が消費する1日分の電気を蓄電でき、電子レンジやドライヤーなど高出力の家電製品、エアコンやIH調理器などの200V機器も利用できる。さらに、1システムで最大10台までの拡張も可能。
対象店舗は、八街店(千葉県八街市、パネル出力26.5kW、PCS出力16.5kW、予想年間発電量2万9000kWh)、山武成東店(千葉県山武市、パネル出力21.9kW、PCS出力20.6kW、予想年間発電量2万4000kWh)、鎌取店(千葉市、パネル出力14.6kW、PCS出力12.3kW、予想年間発電量1万6000kWh)、日高店(埼玉県日高市、パネル出力21.9kW、PCS出力16.5kW、予想年間発電量2万4000kWh)。
太陽光パネルの自家消費率は約50~60%で、余剰電力は固定価格買取制度(FIT)で売電する。蓄電池導入により、余剰売電していた分を自家消費に回せるようになる。太陽光パネルはネクストエナジー・アンド・リソース製、PCSはオムロン製を採用している。
TGパワーによる太陽光のPPAサービスは、携帯電話ショップなどを中心に200施設以上の導入実績がある。今回の実証実験の結果をもとに、蓄電池を含めたPPAサービスの商品化を進めていく。今後2年間で100件程度の蓄電池設置を目標に取り組んでいく。