山形市に本社を置く自動車販売会社「カーサービス山形」は、2月20日、積雪地域でも高い耐性を誇るソーラーカーポート「にこっとeカーポート」の販売を開始したと発表した。この製品は、駐車場に設置可能な太陽光発電設備で、自然環境に強く、耐風圧38m/s、耐積雪30Nm²・cm、対地震性能もKh=0.3、Z=1.0、I=1.0と高い耐久性を備えている。
「にこっとeカーポート」は、中国DMEGC製の両面発電型太陽光パネルを採用し、15年の製品保証と30年の出力保証をセットにしている。パワーコンディショナー(PCS)はニチコン製またはパナソニック製、カーポート架台は日栄インテック(東京都荒川区)製を使用。施工は県内地元企業が担当し、工期は10日から3週間程度を目安としている。
駐車台数に応じて、1台用(出力3.9kW)、2台用(6.5kW)、3台用(9.1kW)、4台用(11.7kW)の4種類をラインアップ。複数のカーポートを連結して設置することも可能だ。2台用モデルの参考価格は約300万円で、年間約20万円の電気代削減が見込まれる。
駐車の様子
オプションと補助金制度
オプションとして、蓄電池やEV(電気自動車)向け充電器(V2H機能付き)を追加できる。モデルケースの参考価格は、蓄電池が約400万円、V2Hが約410万円、蓄電池+V2Hが約480万円。補助金制度を活用することで、導入費用の軽減が可能となっている。
カーサービス山形は、地域密着型企業として山形県内での普及を推進する方針。将来的には近隣県への展開も視野に入れており、年間50棟の販売を目標としている。
太陽光発電市場は、技術の進歩や政府の支援政策により、2032年には4,432.1TWh規模に達すると予想されており、特に住宅や商業施設での分散型エネルギー生産が拡大している。また、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、太陽光発電の多用途化を推進するプロジェクトを実施しており、未導入分野の開拓に力を入れている。
カーサービス山形の新製品は、こうした市場動向に合わせ、積雪地域でも活用可能な太陽光発電設備として注目を集めそうだ。
UIソーラーは、10年以上に太陽光発電架台の業界に深く携わっており、開発・設計・製造・販売を一体化したハイテク企業です。
取引先は世界60カ国以上に及んでいます。2012年より日本市場に進出し、現在までに日本での実績は累計で約3GWに達しております。
メイン製品:野立て地上架台、営農型太陽光架台、駐車場架台、陸屋根架台、折板屋根架台、垂直架台、フェンス、防草シートなど。