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日本で広がる垂直設置型ソーラーシェアリング

日本で広がる垂直設置型ソーラーシェアリング

2025-10-09

近年、日本では農地を有効活用しながら再生可能エネルギーを生み出す「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」の導入が加速している。特に北海道や東北など積雪地域では、従来の傾斜設置型パネルに代わり、「垂直設置型架台」を採用する動きが注目を集めている。


札幌市のH.Eエナジーと三井住友トラスト・パナソニックファイナンスは、2025925日に北海道岩見沢市で営農型太陽光発電所を稼働した。敷地面積は約12800㎡で、そのうち約6500㎡が農地。出力124kW、連系出力49.5kWの発電所では、年間約12kWhを発電し、FIT制度に基づき北海道電力ネットワークに売電する。


垂直設置型 ソーラーシェアリング架台


岩見沢市に設置したソーラーシェアリング
(出所:H.Eエナジー)


今回特徴的なのは、垂直設置型の架台構造を採用した点だ。積雪を最小限に抑え、冬期の損壊リスクを大幅に軽減。H.Eエナジーが自社開発したオリジナル架台で、パネルは中国・チントソーラー製、パワコンはファーウェイ製を採用している。両面発電型モジュールを北東南西方向に配置することで、反射光を最大限に利用し、年間発電量の向上も狙っている。


発電事業と併せて、グループ会社のH.Eファームがパネル下の農地でカボチャを栽培しており、2025年度には1反あたり約3t、総収穫量19000kg超を見込む。発電収益の一部を農業従事者に還元する仕組みを取り入れ、地域農業の収益安定化に寄与する点も注目される。


北海道のような積雪地域では、従来の傾斜設置型ソーラーシェアリングが冬季に発電効率を落とす課題を抱えていた。これに対し、垂直設置型は積雪影響を受けにくく、反射光を活かせるため、冬期でも安定した発電が可能になる。また、農作業スペースを確保しやすい構造で、機械耕作や作物育成にも支障をきたさないのが利点だ。


日本国内では現在、営農型太陽光発電の導入件数が年々増加しており、農林水産省によると全国で約4000件を突破。中でも、地形や気候条件に対応した架台設計技術の差が、今後の普及拡大を左右する重要な要素となっている。H.Eエナジーのように自社開発の垂直型架台を組み合わせた地域適応型プロジェクトは、雪国における新たな標準モデルとして注目されそうだ。


UIソーラーの視点

積雪地域では、ソーラーシェアリングにおける**「積雪対応」**が設計上の大きなテーマとなっています。垂直設置型架台は、こうした地域特性に対応する有効な解決策の一つであり、今後さらに実証案件が増えていくことが予想されます。

UIソーラーとしても、これまでの経験を活かし、地形・積雪・営農条件に最適化したソーラーシェアリング架台の開発・提供を通じて、日本各地の再生可能エネルギー普及と地域農業の両立に貢献してまいります。





UIソーラーは、10年以上に太陽光発電架台の業界に深く携わっており、開発・設計・製造・販売を一体化したハイテク企業です。

取引先は世界60カ国以上に及んでいます。2012年より日本市場に進出し、現在までに日本での実績は累計で約3GWに達しております。


メイン製品:野立て地上架台営農型太陽光架台駐車場架台陸屋根架台折板屋根架台垂直架台フェンス防草シートなど









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