太陽光パネルは一般的に架台(かだい、がだい)と呼ばれる金属の構造物の上に設置されます。
各架台にはコスト、材質、施工性等の違いがあり、太陽光発電所を建設・運営する上で重要なポイントの一つとなります。
特にどの材質の架台を選べるかによって、コストに大きな差が出るかもしれません。今回、太陽光発電架台の主な材質について、特徴を分析してみました。
① ステンレス製架台
特徴:
·耐久性が高く、錆びにくい。
·強度が高いが、重くて施工性に劣る。
·材料値段が高いため、コスト負担が大きい。
·現場で穴開けなどの加工が難しいため、事前に長穴を開ける必要がある。
·撤去の際、リサイクルすることができなくて、別途処分費用が出る。
② スチール製架台
特徴:
·スチールのままでは錆びやすいが、亜鉛メッキやZAMなどのメッキ処理をするため、通常より錆に強い。
·値段が高くて、コスト負担が大きい。
·強度はステンレスと同じ強いが、重量が重くて、現場加工が大変。
·長穴などの加工部分にメッキ処理はしないことが多くて、その部分は錆びやすくなる。
·ステンレスと同様、撤去の際、リサイクルすることができなくて、別途処分費用が出る。
③ アルミニウム製架台
特徴:
·アルマイト表面処理加工をするため錆びにくい。
·他の材質より安価である。
·ステンレスやスチールに比較と強度がやや弱いが、成型の形を工夫する事によって、より強度を高める事が可能。
·ステンレスやスチールに比べて、軽いため施工性が良い。
·撤去する場合、リサイクル可能なため撤去費用を抑えられる。
上記の分析して、各材質の特徴には少しでもお分かりになりましたでしょうか。
シートにまとめて、再チェックしましょう。
材質 |
耐久性 |
加工性/施工性 |
材質強度 |
リサイクル可能性 |
コスト |
①ステンレス製架台 |
◎ |
△ |
◎ |
△ |
△ |
②スチール製架台 |
◎ |
△ |
◎ |
△ |
△ |
③アルミニウム製架台 |
〇 |
◎ |
〇 |
◎ |
◎ |
備考:優れる程度 ◎ ≥ 〇 ≥ △ |
現在、太陽光発電架台はスチール製とアルミ製がメインですが、コストや施工性などを考え、アルミ製を選ぶのは主流となっています。
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