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FIT価格の低下は「終わり」ではない、ファーウェイが考える日本の太陽光発電市場の成長展望

FIT価格の低下は「終わり」ではない、ファーウェイが考える日本の太陽光発電市場の成長展望

2019-05-28

ICT業界のリーディングカンパニー、HUAWEI(ファーウェイ)は太陽光発電用パワーコンディショナーの分野でも世界トップクラスの実績を誇る。日本においても、その影響力は増すばかりだ。スマートソーラー事業部本部長の張巍巍(ジャン ウェイ)氏に、市場の見通しと“次の一手”を聞いた。

2019年04月15日 10時00分 公開
[PR/スマートジャパン]

HUAWEI製パワーコンディショナーのグローバル出荷量は、3年連続(2015~2017年)で世界第1位を記録している(IHS Markit調査)。累計出荷量は出力ベースで、実に90GW以上に及ぶ。

 同社の日本法人、華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)のスマートソーラー事業部本部長を務める張氏は、「顧客の現在のニーズに合わせるだけでなく、将来のニーズに応えることを考えて事業展開を図っている」と話す。HUAWEIが各国で、広く受け入れられている理由だろう。張氏は、「市場の変化を先取りした製品、顧客の悩みを解決し、顧客のビジネスを成功に導く、競争力のある製品を提供していくことが使命」だと考えているという。

華為技術日本 スマートソーラー事業部本部長の張巍巍(ジャン ウェイ)氏

システム全体のコストダウンを追求

 日本の太陽光発電市場について張氏は、「この先も成長を確信している」として、次のように述べる。「FIT価格の下落を懸念する声も聞こえてきますが、それは日本だけで起きていることではありません。欧州ほか再エネ先進各国も、同様の経験をしてきました。FIT価格が下がっても、成長することはできるのです」。

 そして、そのために欠かせないのは、「太陽光発電システム全体でコストダウンを図っていくこと」だという。設備機器それぞれのコストはもちろんだが、「イニシャルコスト・O&Mコストともに、発電所全体のコストをトータルに考え、スマート化・高効率化により、収益性を高めていくことが重要」なのだと強調する。

 HUAWEIでは、これを実現する中核としてパワーコンディショナーを位置づけ、「スマート・ソーラー・ソリューション」を提供する。同社ならではの最先端のICT技術を太陽光発電事業に生かし、新たな価値を創出しようとするものだ。低圧向け・メガソーラー向け、それぞれにおいて「発電量の最大化」と「初期費用の低減」を両立。併せて「優れた施工性」「O&Mの低コスト化」「高い安全性・信頼性」を実現する。

 例えば、すべてのHUAWEI製パワーコンディショナーには、マルチ回路MPPTが採用されており、ストリングのミスマッチや日陰の影響を低減。また、独自の自然放熱技術により外部冷却ファンを不要にし、消費電力の削減とメンテナンス性の向上を可能にした。IP65に準ずる完全密閉設計と相まって、圧倒的な信頼性を確保している。軽量コンパクト設計で施工性に優れているので、設置コストも抑えられる。もちろん、基本となる発電効率は、業界最高水準だ。

 IV(電流・電圧)特性によるスマート診断にも対応し、発電所の全ストリングをオンラインで自動的に測定・分析することができる。ストリングの全数スキャンも遠隔で行い、異常ストリングの特定が可能。O&M効率を上げ、発電ロスの抑制とメンテナンスコストの削減を実現する。

過積載率300%を実現する超小型パワコン

 次の一手としては、「厳しいFIT環境下でも、より高い収益性を確保できる新製品」を発売する。その1つが、低圧向け単相パワーコンディショナーだ。小型軽量で人気の現行機種を、さらに進化させた第二世代モデルとなる。

 「これまでの製品は最大200%の過積載率でしたが、新製品では最大300%までの過積載が可能です。これにより、顧客の収益を20%アップさせることができます」(張氏)というから魅力的だ。HUAWEIならではのマルチ回路MPPT技術もあり、分散した狭い土地でも、有効に太陽光パネルを設置することができる。

 サイズはいっそう小さくなり、幅365mm×高さ365mm×奥行156mmを実現した。重さは12kgで、作業者1名での設置も容易。本体カバーを開けずに配線工事ができる着脱式コネクタなど、現行機種で評価の高いポイントは、そのままに継承される。そこには、設置コストを抑えて簡単に取り付けられる施工性の良さや、安全で管理しやすいシンプル設計など、HUAWEIならではこだわりが息づいているという。

 この他にも、両面発電パネルとの最適化を図ったパワーコンディショナーや、発電所の効率を引き上げる新タイプの1500Vパワーコンディショナーや自家消費システムなど、これからのニーズを見据えた様々な製品が発売の日を待っている。

研究開発スタッフ8万人の総合力

 HUAWEIは全世界に約18万人の従業員を擁しており、そのうちの4割以上に当たる約8万人が研究開発に従事している。そして毎年、売り上げの10%以上を研究開発費に充てているという。これから5年間、10兆円を開発費用として投資する予定。HUAWEIの品質と信頼性は、こうした体制に支えられているのだ。

世界14カ所のラボが連携し、グローバルに研究開発を進めているという

 「HUAWEIは、ICT業界のリーディングカンパニーとして20年以上蓄積してきたICT技術を駆使して、太陽光発電と複数分野にまたがる融合技術を生み出し続けています。パワーコンディショナーについても、情報・通信機器など他分野との共同研究は少なくありません。HUAWEI製パワーコンディショナーの独創性は、ここに起因しているといえるでしょう。私たちは、いつも、1+1>2以上になることを目指して研究開発に取り組んでいるのです」(張氏)。

 さらに、世界14カ所のラボが連携して、グローバルに研究開発を進めている。例えば、パワーコンディショナーのアーキテクチャーはドイツのニュルンベルク、ソフトウェアやアルゴリズムはスウェーデンのストックホルムで開発された。

 そして、開発から出荷に至るまでには約1400項目もの検査が課せられ、品質と信頼性が担保される。 こうした試験とは別に、実際、HUAWEIのパワーコンディショナーは世界各地の過酷な環境下でも使われてきた。サウジアラビアやインドの60℃近くになる灼熱地帯や、空気の薄い海抜4000m以上の高所など、厳しい自然環境のもとでも正常運転を続けている。こうした実績こそが、その品質と信頼性、耐候性や耐久性を証明しているといえるだろう。

安心を育む カスタマーサポート

 「HUAWEIはカスタマーサポートも充実している」と張氏は胸を張る。「製品の購入日から最終的に廃棄する日まで、顧客にオールライフサイクルのアフターサービスとメンテナンスを提供しています。世界170カ国にグローバルサービスセンターを設置しており、ユーザーはいつでもどこでもアフターサービス、技術サポートなどを受けることができます。国内のアフターサービス体制も充実しており、日本各地に拠点を設けて、迅速な対応に努めています」。

 万が一の場合にも、「現則として故障判明から2営業日以内に、スペア品を指定地まで手配する」というから心強い。パワコンの不調による発電ロスは最小限に抑えられとみて良いだろう。

 ファーウェイ・ジャパンは、既に設立から14年。従業員数は1050人を超え、そのうち75%以上が現地採用されている。そこには、日本企業と変わらないサービス文化が根付いている。「ユーザーの心配ごとを解決したい」という張氏の言葉が、その姿勢を象徴する。製品で、サービスで、HUAWEIなら太陽光発電の長期安定事業化をサポートしてくれるに違いない。

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