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日本最大・260MWのメガソーラー、美作市に稼働、両面ガラスモジュール使用

日本最大・260MWのメガソーラー、美作市に稼働、両面ガラスモジュール使用

2022-06-22

両面ガラスモジュール用クリップは弊社の得意部品の一つです。


UIソーラーの両面ガラスモジュール用クリップはアルミ 6005-T5 とEPDM保護材と合わせて、両面ガラスモジュールの設置に使われます。


https://www.uisolarpv.com/-_p11.html



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瀬戸内市のメガソーラーを抜く

 昨年12月、国内最大の設備規模となるメガソーラー(大規模太陽光発電所)が岡山県美作市に完成し、商業運転を開始した。出力約260MWに達する「パシフィコ・エナジー作東メガソーラー発電所」だ。

 事業区域は、東京ドーム87個分に相当する約410ha。この広大な敷地のうち、約4割を残置森林としてもとの自然環境をそのまま維持し、残りの約6割の約236haを3つのエリアに分けて造成し、合計で約75万枚の太陽光パネルを敷き詰めた(図1)。

図1●「パシフィコ・エナジー作東メガソーラー発電所」。手前と奥を含めた3サイトで構成される

(出所:パシフィコ・エナジー)


 3つのエリアから総延長17kmの自営送電線を地中に敷設して、1カ所の連系変電所に送電し、中国電力の送電線に太陽光で発電した電気を送っている(図2)。




図2●総延長17kmの地下ケーブルを経て変電所から中国電力の系統に接続

(出所:日経BP)


   これまで、国内で稼働しているメガソーラー設備で最大規模となるのは、同じく岡山県の瀬戸内市にある「瀬戸内Kirei太陽光発電所」の235MWだった。「パシフィコ・エナジー作東メガソーラー発電所」は、これを20MW以上超えることになった。

 ただ、詳しくいうと、これらの出力規模は、敷地内に設置した太陽光パネルの合計になる。電力会社に売電するために商用系統に送電できる最大容量である「連系出力ベース」で比べると、「瀬戸内Kirei太陽光発電所」の186MWに対し、「作東メガソーラー発電所」は150MWなので、国内で2番目となる。

 現在、国内で計画中のメガソーラーを見渡しても、太陽光パネルの合計出力が200MWを超えそうなプロジェクトは数案件しかなく、今後、それらが完成しても、「作東メガソーラー発電所」が国内トップスリーに入る規模になることはほぼ間違いない。


1500Vで効率向上とコスト削減

 同発電所の事業主体はSPC(特定目的会社)のパシフィコ・エナジー作東合同会社。出資構成やファイナンススキームに関しては、非公開だが、プロジェクトの開発から、建設、稼働後のアセットマネジメント(AM)は、パシフィコ・エナジー(東京都港区)が担っている。同社は、米バージニア・ソーラー・グループ傘下で、米大手  エネルギー・不動産関連企業のJamiesonグループに属す。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは日揮が務め、完成後のO&M(運営・保守)サービスは旭電業(岡山市)が担当している。太陽光パネルは中国トリナ・ソーラー製の多結晶シリコン型(340W/枚と345W/枚)、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製の2.5MW機を導入した。

 トリナ・ソーラー製パネルは、耐久性に優れる両面ガラスタイプを採用した。このパネルとTMEIC製のPCSは直流1500Vに対応しており、直流回路は1500Vで設計した。従来の1000Vに比べ、高電圧化により発電設備のシステム効率が上がるほか、ストリング(直列回路)のパネル枚数が増えて接続箱の数が減り、施工やO&Mコストの低減も見込める(図3)(図4)。


図3●太陽光パネルは、トリナ・ソーラー製多結晶シリコン・両面ガラスタイプを採用

(出所:日経BP)


図4●PCSは、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製2.5MW機を採用した
(出所:日経BP)


 年間で約2億9000万kWhの発電量を見込んでおり、約20万tの温室効果ガスの排出抑制効果となる。FITを利用し、売電単価32円/kWhで中国電力に全量を売電している。




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