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茶畑で新たな営農型モデル確立へ

茶畑で新たな営農型モデル確立へ

2025-05-27

——MOAI、滋賀県甲賀市で「半反射フィルム式・垂直型ソーラーシェアリング」を実証導入


再生可能エネルギーと農業の共存を実現する「営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)」の新たな形として、MOAI(本社:那覇市)は512日、滋賀県甲賀市の茶畑において、「半反射フィルム式・垂直型ソーラーファーム」の実証導入を開始したと発表した。




茶畑に導入した「半反射フィルム式・垂直型ソーラーファーム」
(出所:MOAI)


この取り組みは、農事組合法人グリーンティ土山との協力により行われており、茶畑に適した光環境を保ちながら発電を行う垂直型太陽光の新技術として注目されている。導入された技術は、両面発電が可能な垂直設置型の太陽光パネルに、MOAIが独自に開発した半反射フィルムを組み合わせたものである。


茶葉にやさしく、発電量も最大化

半反射フィルムは、可視光のうち約20%を透過し、緑や黄色の光を約80%反射することで、茶畑のように日照バランスが重要な農地において理想的な光環境を構築。反射光を有効活用することで、発電量の向上にも貢献している。

実証エリアは農地全体で1300㎡、そのうち400㎡に720Wの太陽光パネルを8枚(合計出力5.76kW)設置。東西方向に垂直配置することで、茶畑におけるソーラーシェアリングとしての有効性を最大限に引き出す設計となっている。初期の計測では、従来方式と比べて約20%の発電量向上が確認されている。

さらに今後は、収穫量の変化や茶葉の品質、フィルムの種類による違いなどを比較検証し、茶畑での垂直型太陽光発電の最適な活用方法を模索していくという。実証期間は1年間を予定。


茶畑モデルから全国展開へ

この技術はすでに事業化が決定しており、同社は今後、約2haの茶畑に対して本格的な導入を計画中。また、大和リースとの間で、全国的な垂直型太陽光を活用したソーラーシェアリング事業の共同展開に向けた協議も進んでいる。

将来的には、センサーや気象データの導入による環境モニタリング、AIとの連携による栽培支援にも取り組むことで、より高精度で効率的な「スマート農業」実現を目指していく方針だ。


持続可能な農業の新提案

今回の実証は、単なる発電設備の設置にとどまらず、茶畑に最適化された垂直型太陽光の利活用を通じて、日本の農業が抱える課題――高齢化・担い手不足・収入不安定――に対する解決策の一端となることが期待される。


垂直型太陽光 ソーラーシェアリング 茶畑」という新しい農業モデルは、再生可能エネルギーと地域農業の両立を象徴する先進的な試みとして、今後全国的な注目を集めそうだ。





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