JFE商事(東京都千代田区)は7月14日、農業ハウス内の構造体に太陽光パネルを吊り下げる同社独自の「垂直懸下式」を採用した営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の実証実験を開始したと発表した。
茨城県常陸大宮市のイチゴ農家hiko farm(ヒコ ファーム)の協力のもと、イチゴを栽培するハウス内に軽量で柔軟性のある太陽光パネルを吊り下げ、発電した電力をハウス内の冷暖房や各種栽培管理に活用する。さまざまな種類や枚数の太陽光パネルを検証する。

垂直懸下式は、ハウスの構造体を用いるため追加の架台などを必要としないのが特徴。また、太陽光パネルの角度調整が簡便で、作物に好ましい日射条件を作りつつ発電できる。太陽光パネルの影による遮光で高温対策などの日射調整も可能という。発電した電力を自家消費することで、電気代と環境負荷の低減が期待できる。
同実証は、鉄鋼関連企業であるJFF商事にとって農業分野へ参入する取り組みとなる。経済合理性のある現実的な農法とするための課題として、設置コストの低減や生育状況に応じたパネル受光角度の最適化、発電に不利なハウス内設置においていかに多くの電力を得るかなどがあり、それらの実現性と妥当性を検証する。