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自然電力、営農型太陽光で農業ベンチャーと提携

自然電力、営農型太陽光で農業ベンチャーと提携

2023-06-02

自然電力と農業ベンチャー企業のマイファーム(京都市)は5月30日、資本業務提携契約を締結したと発表した。ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)事業で連携するとともに、自然電力がマイファームにマイナー出資する(出資額は非公表)。

新潟市の「新潟鈴木ファーム太陽光発電所」
(出所:日経BP)


 マイファームは、「自産自消ができる社会」を理念に農業教育、農業技術開発および研究・開発(R&D)、地域活性化に関する事業を手掛け、これらの知見と農業人材ネットワークを持つ。農業学校「アグリイノベーション大学」を運営し、累計2000人以上の卒業者がいる。

 自然電力は、再生可能エネルギー事業に加え、地域活性化を推進する事業やソーラーシェアリング事業に取り組んでいる。ソーラーシェアリングは、2017年5月から新潟市に出力1.36MWの「新潟鈴木ファーム太陽光発電所」を、2021年4月から鹿児島県志布志市に出力2.19MWの「志布志松山第一・第二・第三太陽光発電所」を運営している(関連記事:進化する営農型太陽光、ドローンでO&M効率化)。

 それぞれの知見を生かし連携することで相乗効果が得られるとする。具体的には、アグリイノベーション大学が生み出す農業人材を、自然電力が運営するソーラーシェアリング事業の農業従事者として斡旋・紹介する。また、マイファームから自然電力へソーラーシェアリング事業に使用する用地を斡旋・紹介する。

 協業により垂直型ソーラーシェアリング施設を活用した新しい営農モデルでの生育試験をプロジェクトとして準備している。すでに東北地方で数百ヘクタールの候補地をリストアップ済み。一方、国内市場でほとんど実績のない垂直型は、県や市町村の農業委員会の理解と支援を取り付けることが最重要課題という。

 当面は宮城県などに設置した実験設備において、栽培データを蓄積していく。本格的な事業展開は、実験設備での収穫・データ取りが完了する秋以降になる見込み。

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